性癖の本当の意味を知らないと恥ずかしいことに！代表的な性癖も紹介

あなたは「性癖(せいへき)」の意味を知っていますか？

もし「性癖？SMとか女子高生好きとかのこと？」と、エッチな意味でばかり考えているのなら、実はそれは間違いです。

性癖の本来の意味は、実はエッチなものばかりでは無いのです。

今回は性癖の本当の意味や、様々な性癖やエッチな性癖も紹介します。

「性癖の意味って知ってる？」と聞かれたときに、「エッチの癖とかでしょ？」と答えると恥ずかしい思いしてしまうかもしれません。

そうならないためにも、ぜひ正しい性癖の意味を知ってくださいね。

性癖の意味とは？

「性癖」と言われると、SMなどエッチな意味での「性」の癖(クセ)を想像しがちですよね。

しかし、性癖の本当の意味はエッチな意味合いだけでは無いのです。

性癖の本当の意味や、性癖と似た感じで使われる「フェチ」との違いを見てみましょう。

性癖の意味

性癖とは、人の心理や行動に現れる癖や偏り、嗜好や傾向あるいは性格のことです。

例えば、完璧主義な性格であったり、物を集める収集癖なども性癖のひとつです。

また、皆がよく使いがちなエッチなことでの癖も性癖に含まれます。

このように性癖には様々ありますが、露出癖や窃盗癖、放火癖など基本的には病的あるいは反社会的な癖を指し、マイナスなイメージで使われます。

性癖はいやらしい意味だけではない！

性癖とは「癖」を指す言葉なので、いやらしい意味だけで使う訳ではありません。

しかし、21世紀の初頭頃から性癖と言うと、エッチな癖や嗜好を指して使われることが多くなり、いつの間にか性癖＝エッチな癖や嗜好を指す言葉として認識されるようになってしまったのです。

皆が勘違いしやすいエッチな癖や嗜好のみを指す言葉は正しくは「性的嗜好」です。

「性癖」の正しい使い方

性癖の正しい使い方として例文を挙げます。

「日常的に嘘をつくのは彼の良くない性癖だな。」
「何事も完璧にしないと気が済まないのは私の性癖です。」

どちらも性癖の正しい使い方です。しかし、現代では性癖＝性的嗜好と思っている人が多いので、むやみやたらに性癖という言葉を使うのは避けた方が良いでしょう。

例えば、「あなたには何か性癖がありますか？」という問いかけは、性癖の本当の意味を知っている人ならば何ともない問いかけですが、正しい意味を知らない人が聞けばセクハラだと思われかねないので、注意が必要です。

性癖とフェチは違う？

性癖と似た感じの言葉に「フェチ」がありますが、性癖とフェチは何が違うのでしょうか？

性癖とは、思考や行動に出る癖や好みを指しますが、フェチとは人体の一部あるいは物に魅力を感じる傾向を指します。

性癖の例としては「潔癖」「放火癖」、エッチな性癖では「SM」などが挙げられます。

対してフェチの例としては「脚フェチ」「制服フェチ」などが挙げられます。

性癖とフェチは似た意味合いを持ちますが、フェチの方がより限定的で性的な意味を強く含むのです。

様々な性癖を紹介

性癖の意味や正しい使い方を紹介してきましたが、性癖には具体的にはどのようなものがあるのでしょうか？

代表的な5つの性癖について紹介します。

①収集癖

収集癖とは、特定の物に対して強い執着心を持ち、必要以上に集めてしまう性癖です。

好きな物を集めたいという気持ちは大抵の人が持っているものですが、収集癖の人はその気持ちが強過ぎて、必要以上に物を集めてしまうのです。

収集癖は度が過ぎると、生活費を削ってでも収集にお金をかけたり、物を置くスペースが無くなっても物を集めてしまったりすることがあるので、本人あるいは家族が困ることになる場合もあります。

テレビなどで話題になる物が溢れかえった家、いわゆるゴミ屋敷も、収集癖が行き過ぎてしまったケースであることが多いのです。

②潔癖

異常なほどにきれい好き、あるいは病原菌やウイルスを恐れる「潔癖」も性癖のひとつです。

潔癖は潔癖症と言われることも多く、軽度であればさほど問題はありませんが、度が過ぎると家の外の物に触れられず外出困難になったり、1時間も2時間も手を洗い続けたりと生活に支障をきたしてしまうことがあります。

この場合は専門のクリニックでカウンセリング治療を受けることで緩和できる可能性があります。

また潔癖は不潔を嫌う以外にも不正を嫌うことも指します。

不正を嫌い正すのは良いことではありますが「嘘も方便」というように、時には不正を働いた方がむしろ良いということもあります。

しかし、潔癖の人はとにかく不正を嫌うので、ためになる不正すらも正そうとしてしまい、周りから「融通が利かない」と疎まれてしまうこともあるのです。

③虚言癖

虚言癖とは、つい嘘をついてしまう性癖です。

本来人が嘘をつく時とは、怒られそうな時や、嘘をついた方が相手のためになると判断した時などであり、誰しも嘘をつかなくて良い状況ならば、わざわざ嘘をつくことはしないでしょう。

しかし虚言癖の人は嘘をつくことが癖なので、嘘をつかなくて良い状況でも嘘をついてしまいます。

なぜ嘘が癖になってしまうかというと、例え嘘でも人が驚くことを言って注目されたい、あるいは自分を良く見せたいという気持ちがあるからです。

そのため、プライドが高く劣等感を抱きやすい人が虚言癖になりやすい人の特徴と言えます。

「オオカミがきたぞ！」といつも嘘をつき村人をからかっていた少年が、いざ本当にオオカミが来たときに「どうせまた嘘だろう。」と村人から相手にされず、オオカミに襲われてしまう「オオカミ少年」という童話があります。

この主人公の少年も虚言癖であった可能性が高く、虚言癖は周囲からの信頼を失う可能性が高いやっかいな性癖です。

④露出癖

露出癖の人は、自分の身体を露出することに快感を覚えます。

露出癖の人は肌の露出が多い服装を好む傾向にあります。

そして露出度の高い服で出歩くくらいまでならば問題ありませんが、露出癖が行き過ぎて露出が高い服では飽き足らなくなると問題です。

露出癖が過度になると、より露出の高い状態、つまり全裸を見せたくなり、露出狂として犯罪(公然わいせつ罪)を犯してしまう人もいます。

⑤窃盗癖

窃盗癖とは、窃盗が癖になってしまっている性癖です。

人が窃盗を犯す時は、お金を持っていなかった、どうしても欲しい物があるが高くて買えなかったなど、許されることではありますがやむを得ない理由が挙げられがちです。

しかし、窃盗癖の人は物を盗むことに快感を覚えるので、お金は十分に持っているのに盗んでしまったり、盗む物の金額にはこだわらなかったりします。

窃盗癖は「癖」なので、自力でやめることはなかなか困難です。

どうしても窃盗が止められない、窃盗したい衝動に苦しめられるという人は、窃盗癖専門のクリニックが存在するので、そこで治療を受けることが最善と言えます。

エッチな意味での性癖にはどんなものがある？

性癖とはエッチな癖だけを指すわけではありませんが、エッチなことに限定しないだけでエッチな性癖もあります。

そこで、ここではエッチな意味での5つの代表的な性癖を紹介します。

①SM

SMはエッチな性癖の中でも、最もよく耳にする言葉ではないでしょうか？

SMとはサディズムとマゾヒズムの頭文字を取った略称です。

サディズムは相手に肉体的、精神的な苦痛を与えることで快感を得る性癖で、サディズムの名は実際にこの性癖を持っていたフランスの侯爵マルキ・ド・サドに由来します。

そしてマゾヒズムはサディズムの逆で、肉体的、精神的な苦痛を受けることで快感を覚えます。

マゾヒズムの由来は、身体的精神的苦痛を性的快楽と捉える嗜好を「毛皮を着たヴィーナス」などの自伝的な小説作品で表現したオーストリアの作家ザッヘル＝マゾッホです。

サディズムとマゾヒズムはそれぞれが需要と供給を満たすので、セットで扱われることが多いです。

また、サディズムとマゾヒズムを1人の人間が兼ね備えているというケースもあります。

SMは一口にSMと言っても、ソフトなSMからハードなSMがあり、プレイ内容でどこまで許容できるかは人によって違います。

例えば精神的な苦痛は耐えられても肉体的な苦痛を与えられることを苦手とするマゾヒズムもいますし、精神的な苦痛を与える手法が苦手なサディズムもいます。

そのため、SMプレイをする時には、相手とどこまでがOKラインかをしっかり確かめ合う必要があるのです。

②スコプトフィリア

スコプトフィリアとは、他人の性器あるいは性行為を覗き見ることで性的興奮を覚える性癖です。

いわゆる「覗き」のことであり、日本語では「窃視症」と呼ばれます。

このスコプトフィリアの性癖に対応した、覗き見ができる風俗店などは実は意外と多くあり、またAV作品にも「盗撮」というジャンルが確立していたりします。

このことから、スコプトフィリアである人は意外と世の中に多くいることが分かりますね。

しかし、当然のことながらスコプトフィリアがエスカレートして、一般で盗撮行為などをすると犯罪となってしまうので、注意が必要です。

③トロイズム

トロイズムとは、恋人あるいは夫婦の間に第三者が入り、パートナーと第三者が性的な行為をすることに興奮を覚える性癖です。

あなたは「寝取られ」という言葉を知っていますか？

寝取られとは、ここ数年で人気が出てきたエッチな方面でのジャンルのひとつで、恋人あるいは夫婦の女性側がパートナー以外の男性とセックスをするシチュエーションを指す言葉です。

この寝取られもトロイズムに含まれます。

トロイズムは他人の性的な行為を見ることに興奮するという点では、先に紹介したスコプトフィリアと似ていますが、全くの別物です。

スコプトフィリアは覗き見をすることに興奮を覚えるので、覗き見る相手は全くの赤の他人でも、近しい関係の人でも構いません。

しかし、トロイズムはあくまでパートナーの女性が他人と性的な行為をすることに興奮を感じるので、例えば他人の性行為を見てもあまり興奮は覚えません。

また、スコプトフィリアは「隠れて」見るということが重要ですが、トロイズムはむしろ女性が自分の目の前で男性が見ていることを意識していることに性的な興奮を覚えるので、見る方法の点でもスコプトフィリアとトロイズムは別物なのです。

④ミソフィリア

ミソフィリアとは、汚い、不潔なものや場所に興奮を覚える性癖です。

相手が糞尿や汗、体液、あるいは生理の血液などに汚れていたり、またそれらで汚れている下着や衣服に興奮します。

そのため、相手が身体を洗ったり、汚れた下着や服を洗濯したりして汚れを落とすと、逆に萎えてしまうのです。

ミソフィリアは糞尿で汚れた状態にも性的な興奮を覚える性癖なので、糞尿愛好症と混合されがちです。

しかし、糞尿愛好症はその名の通り、糞尿自体に興奮を覚える性癖であり、あくまで糞尿で汚れた状態に興奮するミソフィリアとは違います。

また、ミソフィリアの人は糞尿で汚れた状態に興奮するとはいえ、その汚れがひど過ぎると萎えてしまう人もおり、同じミソフィリアでも人によって好みの汚れの度合いは異なります。

⑤オルファクトフィリア

オルファクトフィリアは、相手の体臭や香水など匂いで強い性的興奮を感じる性癖です。

匂いフェチとかなり近い性癖ですが、オルファクトフィリアの方が匂いに対しての執着がより強い状態を指します。

オルファクトフィリアの人がもし風邪などひいて、嗅覚が鈍っていると性的興奮も半減することがあります。

そのくらい、オルファクトフィリアの人は匂いに執着しているのです。

人によって好みの香水が違うように、オルファクトフィリアの人が興奮する体臭や匂いはその人によります。

そのため同じオルファクトフィリアだからと言って、同じ匂いに興奮するとは限らないのです。

また、オルファクトフィリアの人は香水に興奮するケースもありますが、香水は香水でも、香水その物の匂いではなく、特定の相手が身にまとった状態で初めて興奮するというケースもあります。

まとめ

今回は性癖について、その本当の意味と様々な性癖を紹介しました。

性癖は性的な行動における嗜好を表す言葉として使われがちですが、実は性的なこと以外の癖や嗜好も性癖です。

あなたも何か癖があるのならば、それは性癖なのです。

もし、誰かから「あなたの性癖は？」と訊かれたら、自分の癖を挙げるようにしましょう。

間違った解釈で、性的な嗜好を挙げるとセクハラになりかねませんよ。

今回ご紹介した以外にも、まだまだたくさんの性癖はあるので、自身の性癖が何か気になったのであれば、自分の性癖は何なのか調べてみるのも面白いですね。